OBS Studioでマイクやゲーム音が小さい場合は、いきなりゲインフィルタで増幅せず、音の入口から順番に確認すると改善しやすくなります。この記事では、音量メーターの見方と安全な調整手順を解説します。
最初にOBSの音量メーターを確認する
普段どおりに話したりゲームを再生したりして、「音声ミキサー」のメーターを確認します。メーターがまったく動かない場合は、音量ではなく音声ソースや機器の選択に問題があります。
| 色 | 目安 |
|---|---|
| 緑 | BGMや効果音など、声より控えめにする音の範囲 |
| 黄 | 会話音声が主に収まる範囲 |
| 赤 | 0dBに近く、クリッピングへ注意が必要な範囲 |
会話は黄色の上側を中心にし、大きな声が赤色の低い部分へ一時的に届く程度を目安にします。メーターが右端の0dB付近へ張り付く場合は大きすぎます。音割れを防ぐため、入力を下げてください。
マイク音量を大きくする手順
1. 正しいマイクが選ばれているか確認する
OBSの「設定」→「音声」でマイク機器を確認します。シーンへ「音声入力キャプチャ」を追加している場合は、そのソースの「プロパティ」で使用するマイクを確認してください。
音量メーターが動かない場合は、OSのマイク権限、ミュートスイッチ、USBケーブル、オーディオインターフェースの入力先も確認します。
2. マイクの位置を調整する
マイクが遠いと、声だけでなく部屋の反響や環境音も増幅することになります。製品の説明書で推奨距離と正面方向を確認し、口元へ近づけてください。息が直接当たる場合は、マイクを少し横へずらすかポップガードを使います。
3. マイク本体・オーディオインターフェースのゲインを調整する
ゲインつまみがあるUSBマイクやオーディオインターフェースでは、機器側を先に調整します。普段の声から大きな声まで試し、機器側でクリップを示すランプが点灯しない範囲まで上げます。
コンデンサーマイクでファンタム電源が必要な機種は、マイクと機器の仕様を確認して適切に設定してください。
4. OS側の入力音量を確認する
WindowsやmacOSのサウンド設定で、対象マイクの入力音量が極端に低くなっていないか確認します。入力ブーストを大きくしすぎるとノイズや音割れが増えるため、テストしながら調整してください。
5. OBSのフェーダーでバランスを整える
音声ミキサーのスライダー(フェーダー)で、マイクとゲーム音のバランスを調整します。まずマイクを聞きやすい音量に決め、その後でゲーム音をマイクより控えめに調整すると分かりやすくなります。
6. それでも小さい場合だけゲインフィルタを使う
- 音声ミキサーで対象マイクのメニューを開きます。
- 「フィルタ」を選びます。
- 左下の「+」から「ゲイン」を追加します。
- 小さな値から少しずつ上げ、メーターと録音結果を確認します。
ゲインフィルタは声と一緒にノイズも増幅します。大幅な増幅が必要な場合は、マイクの位置、機器側のゲイン、接続方法を見直してください。
ゲーム音を大きくする手順
- ゲーム内の音量設定を確認します。
- Windowsでは音量ミキサー、macOSでは使用中の音声機器を確認します。
- OBSで正しい「デスクトップ音声」または「アプリケーション音声キャプチャ」が動いているか確認します。
- OBSのフェーダーでマイクとのバランスを調整します。
- 最大まで上げても小さい場合のみ、対象ソースへゲインフィルタを追加します。
キャプチャーボードを使う場合は、ゲーム機本体、キャプチャー機器、OBSの「映像キャプチャデバイス」の音声設定も確認してください。メーターが動いているのに録画へ入らない場合は、「オーディオの詳細プロパティ」で録画に使用するトラックへチェックがあるか確認します。
音声をモニターして確認する
- 音声ミキサーのメニューから「オーディオの詳細プロパティ」を開きます。
- 確認する音声の「音声モニタリング」を選びます。
- ヘッドホンで確認します。
スピーカーでマイクをモニターすると、ハウリングやエコーが起きます。「モニターと出力」は自分のヘッドホンと配信・録画の両方へ音を送る設定です。ほかの経路でも同じ音を取り込んでいると二重音声になるため注意してください。
テスト録画で最終確認する
配信前に数分間のテスト録画を行います。普段の声、大きな声、無言、ゲームの大きな効果音を含めて確認してください。配信者のヘッドホン音量を上げても視聴者へ届く音量は変わらないため、必ず録画ファイルを再生して判断します。
- 声がゲーム音に埋もれていないか
- 大声や効果音で音割れしていないか
- 左右どちらか一方からしか聞こえない状態になっていないか
- 同じ音が二重になっていないか
- 無言時のノイズが大きすぎないか
音量を整えるフィルタ
大声だけを抑える場合はコンプレッサー、最大音量を制限する場合はリミッターが使えます。ノイズ抑制を含む各フィルタの役割と順番は、次の記事で詳しく解説しています。
まとめ
音量が小さいときは、機器やアプリ側、OS、OBSの順で調整します。マイクは位置と機器側ゲインを先に整え、OBSのゲインフィルタは最後の微調整に使ってください。調整後は音量メーターだけで判断せず、テスト録画を聞いてマイクとゲーム音のバランスを確認しましょう。
